ラジオグラフィックガイドとは
「ラジオグラフィックガイド」は現在の口の型を元に、歯がない位置へ仮想の歯を理想的に配置したプラスティック製のマウスピースです。
インプラント治療を行うためには、最初にコンピューター上での治療計画のもととなる「ラジオグラフィックガイド」を作製します。このグラフっくガイドを口に入れて、CT撮影をします。
ラジオグラフィックガイドの準備
上下顎の印象とバイト・レジストレーション・インデックスを採得し
ます。使用するインデックスは、強度の高い材料で作製する必要があります。
無歯顎の場合、バイト・レジストレーションの採得には、既存のデン チャーまたは必要に応じて新しく作製したデンチャーをラジオグラフ ィックガイドとして使用する必要があります。
患者の対合顎に歯が数本しかなく補綴物を装着していない場合、歯が欠 損している領域をバイトインデックスの材料で充填して歯槽提まで接触 するようにしてください。これによって、水平でバランスのとれたバイ ト・レジストレーションを採得することができます。
CTスキャン時には、軟組織部分が再現されたラジオグラフィックガイド を使用します(37ページ参照)。リハビリテーションの最終結果はラジオ グラフィックガイドによって決まるため、ラジオグラフィックガイドを 正しく設計することは、治療が成功するための前提条件です。
ラジオグラフィックガイドを作製する際は、材料がアクリリックレジン であることまたはアクリリックレジンと同様の密度を持つ材料であるこ とを確認してください。
無歯顎の場合、既存のデンチャーまたは必要に応じて新しく作製した デンチャー(ラジオグラフィックガイド)を使用する必要があります。
単独歯欠損および部分欠損の場合、アクリリックレジン製のラジオグ ラフィックガイドを作製するように技工所に指示してください。
ラジオグラフィックガイドの一般的な設計要件
修復する歯の位置を適切に表示する
- 以下の解剖学的構造への優れた適合性を持つこと
– 口蓋(必要な場合)
– 歯肉
– 理想的な床および咬合面形態を持つデンチャー(必要な場合) - 頬側および舌側の軟組織から前庭部までカバーする
- 咬合、位置、咬合高径およびリップ・サポートに関して歯を適切に配
置する - 部分欠損または単独歯欠損の場合は残存歯部に開口部(インスペクショ
ン・ウィンドウ)を設ける必要がある - 放射線透過性のある材料(アクリリックレジン)で作成する
- 後部は臼後結節までカバー
- ガッタパーチャ・マーカーを付与する必要がある
コンピュータ・ベースの計画および手順
ラジオグラフィックガイド- サージカルテンプレート
ラジオグラフィックガイドの形状はサージカルテンプレートに転写さ れます。
無歯顎の場合
- 既存のデンチャーまたは特別に作製したデンチャーであるラジオグラ フィックガイドを使用します。ラジオグラフィックガイドでは、リッ プ・サポート、高さなどについてより適切に歯が配置されています。
- ガイディッド・アンカーピンを配置できるように歯肉部分を十分にカ バーします。
- 適切な強度のアンカーピン・スリーブが保持できるように、十分な 強度と厚みを確保します
- これは計画作成プログラムでさらに確認することができます。
単独歯欠損および部分欠損の場合
- 印象に基づいて石膏模型を作製します。
- バイト・レジストレーション・インデックスを使用して咬合器に石膏 模型を装着します。